2021年4月1日より、エキサイトモバイルの新プラン「Fit」と「Flat」が提供開始になります。
また格安SIMのブランドから新プランが登場したわけですね…。いつまでこのスマホの値下げラッシュは続くんでしょうか…。
毎度新プランをくまなくチェックしている僕としては追いかけるのが結構大変^^;
が、内容を見たところ今回の新プランもなかなか魅力的なのでご紹介しますね。
この記事では、エキサイトモバイルの新プラン「Fit」と「Flat」の内容やメリット、現行プランとの違い、キャリアや格安SIMとの比較、申し込む前の注意点などについてお伝えしていきます。
エキサイトモバイルの新プランが気になっている方は、ぜひ参考にしてください^^
※表記の価格は税込みです。
目次
エキサイトモバイルの新プラン「Fit」と「Flat」とは
※エキサイトモバイル公式HPより
株式会社エキサイトが提供している格安SIM(MVNO)のサービス「エキサイトモバイル」から、新しい料金プランの「Fit」と「Flat」が登場します。
新プランの「Fit」と「Flat」は総務省の要請を受けて既存プランを事実上値下げしたもので、既存プランよりもリーズナブルにかつ使いやすくなっています。
いつから提供開始?
新プラン「Fit」と「Flat」は、2021年4月1日から申し込み受付が開始されます。
すでにエキサイトモバイルを契約している方も、2021年4月1日以降にマイページから「Fit」や「Flat」へのプラン変更手続きができるようになります。
エキサイトモバイルの新プラン「Fit」と「Flat」の内容
エキサイトモバイルの新プランは大きく分けて「Fit」と「Flat」の2種類があります。
「Fit」は段階制プランで、毎月使ったデータ通信量に応じて利用料金が決まる仕組みになっています。
「Flat」は定額制プランで、月間のデータ容量が決められており利用料金も一定です。
FitとFlatのいずれも「音声通話機能付きSIM」「SMS機能付きSIM」「データ通信専用SIM」の3つから選ぶことができます。
回線はドコモとauから選べますが、データ通信専用SIMはドコモ回線のみとなっています。
段階制プラン「Fit」
音声通話機能付き | SMS機能付き | データ通信専用 | |
0GB | 495円 | 462円 | 385円 |
3GB | 880円 | 847円 | 770円 |
7GB | 1,430円 | 1,397円 | 1,320円 |
12GB | 1,980円 | 1,947円 | 1,870円 |
17GB | 2,750円 | 2,717円 | 2,640円 |
25GB | 3,245円 | 3,212円 | 3,135円 |
段階制プラン「Fit」は0~25GBのデータ容量で、料金は6段階に分かれています。
Fitは特に7GB以内が割安で、音声通話機能付きSIMの3GBが1,000円以内、7GBが1,500円以内で使えちゃいます。破格ですよね!7GBを超えると高めになってくるので、小容量のユーザー向けと言えると思います。
0GBは月額495円と安いですが、利用できるのは低速通信(通信速度は最大200kbps)のみなので、日常的にスマホを使っている人には3GB以上がおすすめですよ。
定額制プラン「Flat」
音声通話機能付き | SMS機能付き | データ通信専用 | |
0GB | 660円 | 627円 | 550円 |
3GB | 1,210円 | 1,177円 | 1,100円 |
12GB | 1,650円 | 1,617円 | 1,540円 |
20GB | 2,068円 | 2,035円 | 1,958円 |
25GB | 2,970円 | 2,937円 | 2,860円 |
30GB | 4,400円 | 4,367円 | 4,290円 |
40GB | 7,700円 | 7,667円 | 7,590円 |
50GB | 11,198円 | 11,165円 | 11,088円 |
定額制プラン「Flat」は0~50GBからデータ容量を選ぶことができ、余ったデータ容量は翌月への繰り越しが可能です。
月間のデータ通信量が7GB以内の場合は、段階制プランのFitの方が割安です。また、40GBと50GBは若干高めのため、大容量ユーザーはキャリアの無制限プラン(ドコモのギガホプレミア、ソフトバンクのメリハリ無制限、auの使い放題MAX 4G/5G)の方がおすすめです。
Flatは月間のデータ通信量が7~30GBくらいの中容量ユーザーに最適ですね。
現行プランと何が変わったの?
新プランの「Fit」と「Flat」は現行プランからどのように変わったのでしょうか。
新プランと現行プランの音声機能付きSIMの料金を比較してみたいと思います。
段階制プランの違い
新プラン「Fit」 | 現行プラン | |
0GB | 495円 | 550円 |
500MB~2GB | – | 500MB:693円 1GB:726円 2GB:847円 |
3GB | 880円 | 968円 |
4~6GB | – | 4GB:1,265円 5GB:1,595円 6GB:1,760円 |
7GB | 1,430円 | 2,090円 |
8~10GB | – | 8GB:2,332円 9GB:2,420円 10GB:2,618円 |
12~25GB | 12GB:1,980円 17GB:2,750円 25GB:3,245円 | – |
※現行プランはSIM1枚向けのプラン
新プランのFitでは料金が6段階になり、ユーザーにとって分かりやすい料金体系になりました。全体的に現行プランより安く事実上の値下げになっています。
しかも現行プランでは音声通話機能はオプションで別途月額770円かかるので、新プランがいかにお得かが分かりますね。
ちなみに現行プランではSIM3枚でデータ通信量をシェアしないと10GB以上使うことができませんが、新プランでは10GB以上の通信量もSIM1枚から利用可能です。
定額制プランの違い
新プラン「Flat」 | 現行プラン | |
0GB | 660円 | 715円 |
1GB 2GB | – | 1GB:737円 2GB:847円 |
3GB | 1,210円 | 990円 |
4GB 9GB | – | 4GB:1,287円 9GB:2,475円 |
12GB | 1,650円 | – |
20GB | 2,068円 | 4,378円 |
25GB | 2,970円 | – |
30GB | 4,400円 | 6,578円 |
40GB | 7,700円 | 8,778円 |
50GB | 11,198円 | 11,198円 |
※現行プランはSIM1枚向けのプラン
定額制プランも新プランではプラン数が減っており、12GB以上のプランが大幅に値下げされています。
3GBについては現行プランの方が安いですが、現行プランで音声通話機能を使うには別途月額770円かかるため合計金額では新プランの方が安いです。
エキサイトモバイルの新プラン「Fit」と「Flat」のメリット
新プランの「Fit」と「Flat」の料金がリーズナブルなことはお分かりいただけたと思いますが、料金以外にも「Fit」と「Flat」を使うメリットがあります。
- 余ったデータ容量を翌月に繰り越せる(Flatプラン限定)
- データシェアができる
- 高速通信と低速通信の切り替えができる
- MNP転出手数料は0円(2021年4月以降)
一つずつ見ていきましょう。
Flatプランなら余ったデータ容量を翌月に繰り越せる
定額制のFlatでは、余ったデータ容量を翌月に繰り越すことができます。
データは翌月末まで有効で、翌月末に消費しない場合は消滅してしまいます。
なお、段階制のFitプランではデータ容量の繰り越しはできないのでご注意ください。
データシェアができる
既存プランでは最大3枚のSIMでデータシェアが可能ですが、新プランの「Fit」と「Flat」では最大5枚のSIMでデータ通信量をシェアできます。
SIMを追加する場合は、1枚につき以下の月額料金がかかります。
SIM追加分の月額料金 | |
音声機能付きSIM | 528円 |
SMS機能付きSIM | 462円 |
データ専用SIM | 220円 |
例えば、家族3人が定額制プランFlatの3GB(音声通話付きSIM)を使う場合、個別に契約すると月額3,630円(1,210円×3人)となりますが、データシェアで12GBプランにSIM2枚を追加すれば2,706円(1,650円+528円+528円)で利用可能です。
Flatならデータ通信量を翌月まで繰り越しできますし、家族で無駄なくしかもお得にスマホを利用できるんです。
ただし、Flatプランのデータ容量が0GB(低速通信のみ)または3GBの場合は、追加SIMは2枚までとなります。
高速通信と低速通信の切り替えができる
エキサイトモバイルでは、データ通信量にカウントされる「高速通信」とデータ通信量にカウントされない「低速通信」をSIM1枚ごとに切り替えできます。
低速通信時は最大200kbpsとなりますが、速度を必要としないメール送信やSNSなどの利用時に低速通信に切り替えておくと、データ通信量を消費しないため節約につながりますよ。
ただし、低速通信を3日間で366MB以上行うと速度制限がかかる可能性があるため注意が必要です。
2021年4月以降のMNP転出手数料は0円
エキサイトモバイルは、2021年4月1日以降に他社へMNP転出する場合の手数料は0円です。
MNP転出完了日が2021年3月31日までの場合は、3,300円(税抜3,000円)のMNP転出手数料がかかるので注意しましょう。
エキサイトモバイルの新プラン「Fit」と「Flat」を他のサービスと比較
携帯電話各社から新しい料金プランが続々と発表されており、注目している人も多いと思います。
ここでは、エキサイトモバイルの新プラン「Fit」と「Flat」とキャリアや格安SIMを比較してみたいと思います。
ドコモの「ahamo(アハモ)」、ソフトバンクの「LINEMO(ラインモ)」、auの「povo(ポヴォ)」と比較
2021年3月から、ドコモの「ahamo(アハモ)」、ソフトバンクの「LINEMO(ラインモ)」、auの「povo(ポヴォ)」が提供開始になっています。
まずはこの3社とエキサイトモバイルの「Flat」を比較してみましょう。
新プラン「Flat」 | ahamo | LINEMO | povo | |
月額料金 | 2,068円 | 2,970円 | 2,728円 | 2,728円 |
データ容量 | 20GB | 20GB | 20GB | 20GB |
通話料 | 11円/30秒 ※エキモバでんわ経由で | 22円/30秒 | 22円/30秒 | 22円/30秒 |
5分かけ放題 | 月額759円 (3分かけ放題) | 無料 | 月額550円 | 月額550円 |
家族割 | × | △ | × | △ |
申し込み | オンライン | 店舗(有料:3,300円)・オンライン | オンライン | オンライン |
5G対応 | 非対応 | 無料 | 無料 | 無料 |
キャリアのスタンダードは「20GBで2,728円」なので、エキサイトモバイルの新プランは700円近く安い設定になっています。
通話料もキャリアの半額(30秒につき11円)で、3分かけ放題に加えて3分を超える国内通話が最大10分(最大220円分)無料になります。
ちなみにエキサイトモバイルは、excite株式会社が提供している光回線「エキサイト光」や、「BB.excite光 Fit」「excite MEC光」「BB.excite光 10G」とのセット割(家族割)はありません。これはキャリアも同じで、ahamoは唯一家族割を組むことができますが、家族のスマホに割引が入るものの自分のスマホは割引になりません。
ただ、エキサイトモバイルではデータシェアが可能なので、家族で使えば大幅に通信費を削減することが可能です。
なお、LINEMOは家族割の適用は不可で、ahamoは家族割を組むことはできますが家族のスマホに割引が入るものの自分のスマホには割引は入りません。povoは家族割の適用は不可ですが、2021年夏までにauから乗り換えると、早期申込特典で家族割を組むことができます(ただし、割引になるのは家族のスマホで自分のスマホは対象外)。
ワイモバイルの「シンプルプラン」、UQモバイルの「くりこしプラン」と比較
次はサブブランドの比較です。
ワイモバイルの「シンプルS/M/L」とUQモバイルの「くりこしプラン」、そしてエキサイトモバイルの定額制プラン「Flat」を比較してみましょう。
新プラン「Flat」 | ワイモバイル | UQモバイル | ||
月額料金 | 3GB | 1,210円 | 2,178円 | 1,628円 |
10GB | 1,650円 (12GB) | 3,278円 | – | |
15GB | – | – | 2,728円 | |
20GB | 2,068円 | 4,158円 | – | |
25GB | 2,970円 | – | 3,828円 | |
通話料 | 11円/30秒 ※エキモバでんわ経由で | 22円/30秒 | 22円/30秒 | |
10分かけ放題 | 月額759円 (3分かけ放題) | 月額770円 | 月額770円 | |
データの翌月繰り越し | 〇 | × | 〇 | |
申し込み | オンライン | 店舗も可 | 店舗も可 | |
5G対応 | 非対応 | 無料 | 無料 ※2021年夏から |
どのデータ容量でもエキサイトモバイルの方が料金が安く、通話料も半額となっています。
エキサイトモバイルやUQモバイルなら翌月へのデータ容量の繰り越しもできます。
セット割(家族割)についてはワイモバイルの「シンプルS/M/L」は適用可能で、「家族割引サービス」または光回線とのセット割「おうち割光セット」を組めます。UQモバイルの「くりこしプラン」は家族割の対象外なので、「UQ家族割」を組むことはできません。
もう1点大きな違いとしては、ワイモバイルのシンプルM(10GB)とシンプルL(20GB)、そしてUQモバイルのくりこしプランM(15GB)とくりこしプランL(25GB)は、速度制限がかかっても最大1Mbpsでの通信が可能です。
なお、エキサイトモバイルには「低速通信」(最大速度200kbps)、UQモバイルには「節約モード」(最大速度300kbps)があり、このモードに切り替えている間はデータ通信量を消費しません。さすがにこの速度では動画の視聴は難しいですが、短時間のネットサーフィンやLINE、メールの送受信に使うと節約になって便利ですね。
格安SIMと比較
格安SIMからも新プランが発表されていますが、ここではmineoの新プラン「マイピタ」とIIJmioの「ギガプラン」、イオンモバイルの「さいてきプラン」を、エキサイトモバイルの段階制プラン「Fit」と比較します。
新プラン「Fit」 | mineo | IIJmio | イオンモバイル | |
0GB | 495円 | 1,298円 (1GB) | 858円 (2GB) | 1,078円 (1GB) |
3GB | 880円 | – | 1,078円 (4GB) | 1,298円 |
7GB | 1,430円 | 1,518円 (5GB) | 1,518円 (8GB) | 1,738円 |
12GB | 1,980円 | 1,958円 (10GB) | – | 2,178円 |
15GB | 2,750円 (17GB) | – | 1,848円 | 2,288円 (14GB) |
20GB | 3,245円 (25GB) | 2,178円 | 2,068円 | 2,398円 |
データの翌月繰り越し | × (Flatなら可) | 〇 | 〇 | 〇 |
データシェア | 〇 | 〇 | 〇 2021年6月~ | 〇 |
エキサイトモバイルはIIJmioと並んで最安クラスの料金になっています。
上記は段階制プラン「Fit」と比較しているため12GB以上は割高に見えますが、12GB以上のプランは定額制プラン「Flat」にすると他社よりも割安となります。
ほとんどの格安SIMは余ったデータ通信量を翌月に繰り越すことができますが、エキサイトモバイルは定額制プランのFlatでのみ翌月繰り越しが可能です。段階制プランFitではデータ通信量が余ることがなく、翌月繰り越しはできないので注意しましょう。
エキサイトモバイルの新プラン「Fit」と「Flat」を申し込む前の注意点
エキサイトモバイルを申し込む前に、いくつか注意点をチェックしておきましょう。
店舗での契約ができない
エキサイトモバイルは専用のショップや家電量販店など、店舗での申し込みを受け付けていません。
公式サイトからの申し込みのみとなるため、店舗のスタッフに話を聞きながら契約を決めたい方にとっては少し物足りないかもしれません。
お昼時の通信速度が遅くなる可能性がある
エキサイトモバイルに限らず、格安SIMはキャリア(ソフトバンクやドコモ、au)の回線を間借りしているサービスです。
そのためお昼時などアクセスが混み合う時間帯に通信速度が低下する可能性があります。
キャリアと比較すると料金は圧倒的に割安ですし、一時的な速度低下くらい我慢できる、という方にはおすすめです。
通信速度の低下はどうしても我慢できない、という方はキャリアやワイモバイル、UQモバイルの方がおすすめです。
まとめ
エキサイトモバイルの新プラン「Fit」と「Flat」について解説してきました。
毎月7GB以内の小容量のユーザーなら、段階制プラン「Fit」で毎月の通信費を安く抑えることができます。
7GB~30GB程度の中容量のユーザーなら、定額制プラン「Flat」で余ったデータ容量を翌月まで繰り越し可能です。
SIMも5枚まで追加可能なので、家族みんなでデータシェアをすればご家庭の通信費の削減にもつながりますよ。
ぜひこの記事をスマホ選びの参考にしてくださいね^^