総務省の要請を受けて携帯電話の3大キャリア(ソフトバンク、ドコモ、au)から低料金な新プラン(新ブランド)が発表されましたが、格安SIMのmineoでも2021年2月から新料金プラン「マイピタ」が提供開始になっています。
mineoは、J.D. パワーが実施している格安スマホの顧客満足度調査において1位を獲得するなど評判が良い格安SIMなので、新プランの「マイピタ」の内容が気になっている人も多いと思います。
結論から言うと、マイピタは旧プランと比較しても他社(キャリア・格安SIM)と比較しても格安です。
この記事ではマイピタがどのくらい安いのかについて徹底解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください^^
※表示価格は税込です。
目次
mineoの新料金プラン「マイピタ」はどのくらい安いの?
まず、マイピタの料金プランはどうなっているのか見てみましょう。
デュアルタイプ (音声通話+データ通信) | シングルタイプ (データ通信のみ) | |
1GB | 1,298円 | 880円 |
5GB | 1,518円 | 1,265円 |
10GB | 1,958円 | 1,705円 |
20GB | 2,178円 | 1,925円 |
mineoの料金プランは、音声通話とデータ通信がセットになった「デュアルタイプ」とデータ通信のみが使える「シングルタイプ」の2種類に分けられます。
それぞれのタイプで月間の通信量が1GB、5GB、10GB、20GBの4種類から選ぶことができます。
また、以前はau回線、ドコモ回線、ソフトバンク回線の3種類で料金が分かれていましたが、マイピタでは回線に関わらず料金が統一されることになりました。
旧プランと比較してどのくらい安くなった?
マイピタは旧プランと比較するとどのくらい安くなったのでしょうか。
デュアルタイプは最大3,355円の値下げ
まず、マイピタのデュアルタイプを旧プランと比較してみます。
マイピタ | 旧プラン | |||
au ドコモ ソフトバンク | au | ドコモ | ソフトバンク | |
500MB | – | 1,441円 | 1,540円 | 1,925円 |
1GB | 1,298円 | 1,551円 | 1,650円 | 2,035円 |
3GB | – | 1,661円 | 1,760円 | 2,145円 |
5GB | 1,518円 | – | – | – |
6GB | – | 2,409円 | 2,508円 | 2,893円 |
10GB | 1,958円 | 3,443円 | 3,542円 | 3,927円 |
20GB | 2,178円 | 5,049円 | 5,148円 | 5,533円 |
30GB | – | 7,161円 | 7,260円 | 7,645円 |
1GBは最大737円、10GBは最大1,969円、20GBは最大3,355円の値下げになっています。
5GBは新設のプランですが、1GBや3GBよりも最大627円安いので、事実上の値下げと言っていいですね。
シングルタイプは最大で2,552円の値下げ
次はシングルタイプです。
マイピタ | 旧プラン | |||
au ドコモ ソフトバンク | au | ドコモ | ソフトバンク | |
500MB | – | 770円 | 770円 | 869円 |
1GB | 880円 | 880円 | 880円 | 979円 |
3GB | – | 990円 | 990円 | 1,089円 |
5GB | 1,265円 | – | – | – |
6GB | – | 1,738円 | 1,738円 | 1,837円 |
10GB | 1,705円 | 2,772円 | 2,772円 | 2,871円 |
20GB | 1,925円 | 4,378円 | 4,378円 | 4,477円 |
30GB | – | 6,490円 | 6,490円 | 6,589円 |
1GBはau・ドコモ回線は同額ですが、ソフトバンク回線は99円の値下げです。
10GBは最大1,166円、20GBは最大2,552円の値下げになっています。
このようにデュアルタイプもシングルタイプも大幅に値下げされていて、mineo激安じゃん!と思いました^^
mineoの新料金プラン「マイピタ」は他社よりも安い?
mineoの旧プランと比較すると、新料金プランのマイピタはかなり安くなっているということが分かりました。
では、キャリア(ドコモ、ソフトバンク、au)や他の格安SIMと比較するとどうなのでしょうか。
ドコモの「ahamo(アハモ)」、ソフトバンクの「LINEMO」、auの「povo(ポヴォ)」と比較
2021年3月からキャリア3社の新料金プラン(新ブランド)が提供開始になっています。
ドコモの新料金プラン「ahamo(アハモ)」、ソフトバンクの新ブランド「LINEMO」、auの新ブランド「povo(ポヴォ)」、この3つとマイピタの料金を比較してみましょう。
マイピタ | ahamo | LINEMO | povo | |
月額料金 | 2,178円 | 2,970円 | 2,728円 | 2,728円 |
通信量 | 20GB | 20GB | 20GB | 20GB |
通話料 | 10円/30秒 ※mineoでんわ経由で | 22円/30秒 | 22円/30秒 | 22円/30秒 |
5分かけ放題 | 月額935円 (10分かけ放題) | 無料 | 月額550円 | 月額550円 |
5G | 月額220円 | 無料 | 無料 | 無料 ※2021年夏から対応予定 |
まず、キャリア3社の月額料金を見るとahamoだけ高いですが、これは5分かけ放題込みの月額料金となります。LINEMOとpovoは5分かけ放題(月額550円)をつけると3,278円でむしろahamoよりも高くなります。
マイピタの月額料金にはかけ放題は含まれておらず、10分かけ放題(月額935円)をつけると3,113円になります。つまり、
- かけ放題をつける場合は、キャリア3社よりもマイピタの方が最大165円安い
- かけ放題をつけない場合は、キャリア3社よりもマイピタの方が最大792円安い
となります。
楽天モバイルとの比較
楽天モバイルは、2021年4月から「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」にプランが変わりました。
「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」は、以前の「Rakuten UN-LIMIT V」(月額3,278円、データ通信量無制限)が、月間の使用量に応じて料金が決まる段階的プランにリニューアルしたものです。
マイピタと楽天モバイルの「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」を比較するとどうなのか見てみましょう。
マイピタ | 楽天モバイル | ||
月額料金 | 1GB | 1,298円 | 無料 |
2GB | – | 1,078円 | |
3GB | – | 2,178円 | |
5GB | 1,518円 | 2,178円 | |
10GB | 1,958円 | 2,178円 | |
15GB | – | 2,178円 | |
20GB | 2,178円 | 3,278円 | |
25GB | – | 3,278円 (無制限) | |
通話料 | 10円/30秒 ※mineoでんわ経由で | 無料 ※Rakuten Link経由で | |
10分かけ放題 | 月額935円 | なし | |
5G | 月額220円 | 無料 |
楽天モバイルは1GBまでは無料、という驚きのプランを打ち出してきました。2GBも1,078円、とマイピタよりも安いです。
ただ、3GB~25GBまではマイピタの料金の方が安くなっています。つまり、
- 月間の通信量が2GB以内に収まる場合は、楽天モバイルの方が安い
- 月間の通信量が2GBで収まらない場合は、マイピタの方が安い
となります。
ちなみに通話料はマイピタも楽天モバイルも通常料金は「30秒につき22円」ですが、マイピタはアプリの「mineoでんわ」を経由することで国内通話が半額以下に、楽天モバイルはRakuten Linkアプリを経由することで国内通話が無料になります。このアプリを使うとさらに安くできるわけですね。
Y!mobile(ワイモバイル)の「シンプルプラン」、UQモバイルの「くりこしプラン」とmineoの「マイピタ」の比較
キャリアだけでなく、2021年2月からキャリアのサブブランドでも新料金プランが始まっています。
Y!mobile(ワイモバイル)の「シンプルプラン」、UQモバイルの「くりこしプラン」とも比較してみましょう。
マイピタ | ワイモバイル | UQモバイル | ||
月額料金 | 1GB | 1,298円 | – | – |
3GB | – | 2,178円 | 1,628円 | |
5GB | 1,518円 | – | – | |
10GB | 1,958円 | 3,278円 | – | |
15GB | – | – | 2,728円 | |
20GB | 2,178円 | 4,158円 | – | |
25GB | – | – | 3,828円 | |
通話料 | 10円/30秒 ※mineoでんわ経由で | 22円/30秒 | 22円/30秒 | |
10分かけ放題 | 月額935円 | 月額770円 | 月額770円 | |
5G | 月額220円 | 無料 | 無料 ※2021年5月から提供予定 |
どの通信量においてもマイピタの方が料金は安く、10分かけ放題をつけたとしてもそれは変わりません。
例えば、現在Y!mobile(ワイモバイル)やUQモバイルで3GBのプランを契約中の方も、マイピタの5GBプランを契約すれば通信料が安くなる上に2GBも多く使うことができますよ。
ただ、家族に同じキャリアのユーザーがいて家族割を適用させている場合、マイピタに乗り換えるとその家族割を適用できなくなるので注意しましょう。
格安SIMとの比較
最後に、他の格安SIMとマイピタの料金を比較していきます。
マイピタ | OCNモバイルONE | IIJmio | イオンモバイル | BIGLOBEモバイル | |
500MB | – | – | – | 1,023円 | – |
1GB | 1,298円 | 770円 | – | 1,078円 | 1,078円 |
2GB | – | – | 858円 | 1,188円 | – |
3GB | – | 990円 | – | 1,298円 | 1,320円 |
4GB | – | – | 1,078円 | 1,408円 | – |
5GB | 1,518円 | – | – | 1,518円 | – |
6GB | – | 1,320円 | – | 1,628円 | 1,870円 |
8GB | – | – | 1,518円 | 1,848円 | – |
10GB | 1,958円 | 1,760円 | – | 2,068円 | – |
12GB | – | – | – | 2,178円 | 3,740円 |
15GB | – | – | 1,848円 | 2,288円 (14GB) | – |
20GB | 2,178円 | – | – | 2,398円 | 5,720円 |
通話料 | 10円/30秒 ※mineoでんわ経由で | 11円/30秒 | 11円/30秒 ※みおふぉんダイヤルで | 11円/30秒 ※イオンでんわで | 9.9円/30秒 ※BIGLOBEでんわ経由で |
10分かけ放題 | 月額935円 | 月額935円 | 月額913円 | 月額935円 | 月額913円 |
5G対応 | 月額220円 | × | 無料 ※2021年6月~ | × | × |
これまでmineoは業界最安級の料金ではありませんでしたが、マイピタではイオンモバイルやOCNモバイルONEなど業界最安クラスの格安SIMと並べるくらいの安さになりました。
格安SIMの通話料は「専用のアプリ経由で30秒につき11円」がスタンダードで、マイピタも同様です。ちなみにOCNモバイルONEだけは専用のアプリを経由せず、通常の発信方法でも通話料が30秒につき11円になります。
現時点で5Gに対応しているのはマイピタのみで、月額220円で利用できます。IIJmioは2021年6月から対応予定で、利用料は無料です。
mineoの新料金プラン「マイピタ」で通話料を安くする方法
マイピタの通話料は22円/30秒で、他社と比較しても標準的な料金です。
ですが、アプリの「mineoでんわ」を使うと、半額以下の「10円/30秒」にすることができます。
通常料金 | mineoでんわ経由 |
22円/30秒 | 10円/30秒 |
これは以前からmineoにあるサービスですが、マイピタをこれから利用する方は覚えておくといいですよ。
かけ放題はつけるべき?
さらに、アプリの「mineoでんわ」を経由すると、10分以内の国内通話が無料になるかけ放題オプション(月額935円)を利用することができます。
このかけ放題オプションをつけた方がお得な人はどのような人なのでしょうか。計算してみたいと思います。
マイピタの通話料はアプリのmineoでんわを経由すれば30秒につき10円。つまり1分につき20円です。
935円を22円で割ると、46.75。つまり、月間で国内通話を47分以上する方は、かけ放題オプションをつけた方がお得です。
まとめ
mineoの新料金プラン「マイピタ」がどのくらい安いのか、旧プランや3大キャリアなどと比較してきました。
楽天モバイルの少容量プラン(2GB以下)以外は、マイピタの方が圧倒的に安かったですね。
通話料もアプリのmineoでんわを使えば半額(30秒につき10円)です。
少しでも安い格安SIMを探している方には、マイピタはとてもおすすめです。
この記事を参考に、自分に合ったスマホを見つけてみてください^^